4月某日。
今日は朝からとてもいいお天気。
桜も満開…とまではいかないけれど、青空にピンクの花びらがふわりと揺れていて、とってもきれい。
天気予報では、明日から雨が降るかもしれないとのことだったので、「今のうちに!」と、みんなで河原までお散歩に行ってきました。



目的はもちろん――桜を見ること。
この時期だけの、特別な景色。
だけどそれ以上に、「家族みんなで歩ける」という時間が、私たちにとってはなによりのご褒美です。


幸は、手術からまだ日が浅いので、まだ本調子とは言えません。
食欲もちょっぴり落ち気味だけど、それでも、息切れも咳もなく、私たちの少し後ろをしっかりとついてきてくれました。
時折、麦が幸を気にかけるように振り返り、空はうれしそうに桜の下ではしゃいでいて――
そんな光景に、ふと胸があたたかくなります。


「こうして、家族みんなで歩けるなんて、なんて幸せなことなんだろう」
そんな思いが、桜の花と一緒に、心の中にもふわっと咲いたような一日でした。


楽しいお散歩、また行こうね。