僧帽弁閉鎖不全症の手術を乗り越えました

手術にむけて

3月7日、いよいよ幸の僧帽弁閉鎖不全症の手術の日を迎えることになりました。

手術を前にした幸は、家では比較的落ち着いて過ごしてくれていましたが、私たち夫婦は日中仕事に出ているため、やはり心配が尽きません。

見守りカメラで何度も様子を確認してしまうのですが、あんまり見すぎると職場の皆に「また見てる!」と怒られてしまうので、そこはちょっと控えめに(笑)

毎日緊張しながら過ごす中でも、幸の状態は安定していたので、それが唯一の救いでした。

手術前日、胸がしめつけられる思い

3月6日

幸を車に乗せ、病院へ向かう道中、「このあと、もう会えなくなるかもしれない」そんな不安が頭をよぎり、胸が締めつけられました。

幸をそっと抱きしめながら、何度もこう声をかけました。

「絶対大丈夫だからね。家に帰ってきたら、またみんなで走って遊ぼうね。」

小さな細い体の幸ですが、その目には強い意志と生きる力が宿っているのを感じました。

病院に到着後、手術前の精密検査も無事に終わり、「明日、手術を受けられます」との報告。

ここまで短期間で辿り着けたこと、本当に多くの方々の支えがあったおかげです。心から感謝の気持ちでいっぱいでした。

手術当日

3月7日、手術当日

仕事をしながらも心ここにあらず。落ち着かない時間が続きましたが、それでも仕事に集中することで、気を紛らわせながら祈り続けました。

そしてついに、4時間にわたる大手術が終了。

先生から「手術が終わりましたよ」との連絡を受けた瞬間、安心と喜びと、

これまでの緊張が一気にほどけ、力が抜けました。

術後の幸はまだ眠っていて、大きな傷跡がその大変さを物語っていました。

「小さな体で、本当によく頑張ったね」

何度も何度も、そう伝えました。

驚きの回復力と、再びの笑顔

手術後の幸は、驚くほどの回復力を見せてくれました。

私たちの予想をはるかに超えるスピードで元気になり、なんと退院まで1週間もかからずに帰ってくることができたのです。

家に帰ってきた幸は、手術前とはまるで違うくらい元気いっぱい。

もちろん疲れて眠っている時間もありますが、以前のような荒い呼吸や咳もなくなりました。

このまま合併症もなく、順調に回復してくれることを願っています。

そして、先生から外出の許可が出たら……

幸、またみんなで旅行に行こうね!

今、改めて思うこと

肺水腫になり、僧帽弁閉鎖不全症と診断されてから、私たちは本当にたくさん悩み、考えました。

高額な医療費、術後の合併症のリスク、そして命の危険・・・

それでも私たちは「外科手術を受けさせよう」と決断しました。

今、その選択が本当に良かったと、心から思っています。

幸の命を救ってくださったすべての皆さまへ。

無理をしてでも最初の肺水腫の際に受け入れてくださったしっぽ動物病院さん

術前・術後のケアを親身にしてくださっているいろ動物病院の原田先生

そして、心配する私たちを支え、手術を成功に導いてくださった近畿動物医療センターの和田先生とチームの皆さん

本当に、本当にありがとうございました。

これからは、幸と過ごす毎日を今まで以上に大切にしていきます。

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